AIの分析結果にセラピストの評価を+αすることで、生活に則したリアルな評価・提案ができ、更に質の高いサービス提供を実現 | 医療法人社団行陵会 御所南リハビリテーションクリニック 訪問リハビリテーション事業所

〒604-0971 京都市中京区桝屋町327(富小路通丸太町下る)
https://goshominami-clinic.jp/-
管理者・理学療法士
加納さま
生活課題の解決のみならず人材育成、情報共有の効率化などトルトの使い方は無限大!
御所南リハビリテーションクリニックはどのような特徴がある法人/施設ですか?
京都市を中心にリハビリテーションを医療・介護面で展開している京都大原記念病院グループに所属しているクリニックになります。当事業所では、医療の通院リハビリと介護保険と訪問リハビリを展開しています。その中でも、訪問リハビリでは、京都市6区でサービスを提供させていただいているので、都市部のなかでは比較的広範囲にわたって活動させていただいております。
CareWiz トルトを導入した背景について教えてください。
当事業所では、「自立支援」「介護負担の軽減」「安心の提供」をリハビリ目的に掲げ、「ご利用者様の価値観に添った在宅生活と社会参加の支援」を大切にしています。どんなに良いサービスを提供していても、ご利用者様の価値観に合っていないとその人らしい生活を求めることはできないと考えています。しかし、ご利用者様の自分らしい生活の支援には、やはりスタッフの経験に頼ってしまう点があるため、事業所としてもご利用者様のニーズを追究できる人材を探す中で難しさを感じていました。
また、しっかりと訪問リハビリサービスを終了できるマネジメントを事前に計画立案するための準備が課題でもありました。ありがたいことに依頼数は増加しているので、しっかりと計画し、目標である訪問リハビリサービスの終了を達成する必要があります。そのためには事前の評価や情報収集の質を上げることが重要であると考えています。以上の理由から、経験値に頼らず、質の高いサービスかつ在宅生活のアプローチに必要な個人因子の理解・対応を行う上で「トルト」が役立つと考え、導入することになりました。
CareWiz トルトを選んだ理由について教えてください。
誰もが理解しやすい丁度いい分かりやすさであること、そしてスタッフ自身が実際に興味をもって活用できると考え、トルトを選びました。分析結果はご利用者様やそのご家族様に理解していただく必要があるため、専門的すぎても良くありません。また、スタッフ自身が面白いと興味を持ってもらえないと導入しても使われないと感じたため、スタッフが興味を持てるかどうかをイメージして選びました。
御所南リハビリテーションクリニックではCareWiz トルトをどのように使っていますか?
既存の評価の1つとして、ルーティン化して活用しています。初回、3か月後、半年後の中長期で行い、時系列ごとに成果を確認しています。そしてその結果をリハビリ会議やサービス担当者会議での情報共有の際にも活用し、トルトの動画や分析結果シートをご利用者様やそのご家族様、ケアマネジャーへ視覚的・客観的に共有しています。
また、不定期評価として目的をもった評価・分析にも活用しています。セラピストが仮説を立て、分析結果を少し深堀りするようにしています。そうすることで、例えば転倒予防を目的に歩行器導入を提案する際に、分析結果をご本人の感覚に理由付けするような形で納得してもらった上で導入につなげることができます。セラピストの評価に分析結果を+αする形で、歩行器の必要性について納得してもらうことに役立っています。

CareWiz トルトを導入してどのような変化がありましたか?
ご利用者様やそのご家族様、ケアマネジャーにとても好評です。トルトの動画やコミュニケーションシートで客観的に伝えることができるので、「わかりやすい」「客観的に示してもらうと励みになる」というお声もよく頂いています。
また、トルトが実際にご利用者様のリハビリサービスの終了に繋がったケースもあります。大腿骨頸部骨折後に就労時の移動能力獲得を目的として、訪問リハビリを導入したご利用者様がいらっしゃいました。半年経過した時点で地下鉄やバスで他県への移動が可能になり、医師からもリハビリ終了をすすめられていましたが、ご本人としては良くなった実感が沸かず、訪問リハビリが終了することに不安を抱いていました。リハビリの初回と半年後の歩行分析結果をトルトで比較し、ご利用者様にしっかりと変化を理解していただくことができました。
さらに、トルトは事業所スタッフの変化にもつながっています。若手PTがベテランPTにトルトを介して相談や福祉用具の検討を行う場面が増え、人材育成に役立つ教育ツールとしての働きも感じています。

今後取り組みたいことを教えて下さい。
スタッフ間によって活用に差があり、さらに日々の業務で活用できるよう取り組んでいきます。また、トルトの特徴を生かして、健康増進イベントでの活用、訪問リハビリを卒業された方の経過確認、他サービスとの連携など、活用の幅を拡大していきたいと考えています。
今後CareWiz トルトを知り合いの方におすすめするとしたら、一番のメリットとして何とお伝えしますか?
歩行分析AIは、訪問リハビリで感じているご利用者様の生活課題の解消に役立つツールですが、ご利用者様だけでなく我々スタッフとしても人材育成や質の向上、情報共有の効率化など様々な面で必要なツールだと感じています。
そしてAI分析に人の考えを加えることで、その使い方は無限大になるのではないでしょうか。特に訪問リハビリなど人々の生活に則したサービスを提供する際に、AIによる分析にユーザーの考えをしっかり反映させることで、分析がより生活に則したリアルなものになると考えています。そのため、ご利用者様の数だけトルトの使い方は無限大にあるのではと思っています!