口腔加算で利用者満足向上と20万/月の経営改善! | 社会福祉法人渓仁会 あおばデイサービスセンター
〒004-0021 札幌市厚別区青葉町4丁目10番27号
https://www.keijinkai.com/shafuku/aoba/service/dayservice/-
所長
泉さま
専門職なしでも加算算定100%を実現
あおばデイサービスセンターはどんな特徴のある法人/事業所ですか?
あおばデイサービスセンターは、地域の介護を支えることを目的として平成12年の介護保険発足当初に開設された通所介護事業所です。
定員40名の1日型を主なサービスとして、入浴、食事提供、運動、レクリエーション、趣味活動などを提供しています。
運動に関しては理学療法士が在籍しており、個別機能訓練の提供も実施しています。
特徴的なサービスとしては、個室カラオケルームがあることや、メインの1日型の他に入浴のみの3時間型を提供していることです。
3時間型の入浴のみのサービスはケアマネや地域の方からのニーズに合わせてサービスを設計しており、あおばデイサービスセンターを知って頂く良いきっかけになっています。
CareWiz トルトを導入した背景について教えてください。
近年近隣にデイサービスが増えてきたことで、施設の空き状況に余裕が出てきており、「従来のサービスを続けているだけでは生き残れない」という感覚がありました。
大きな投資をする体力があったわけでもないため、現状の体制のままでご利用者さんにとっても満足度の高まり、経営を安定させる方法はないか考えていました。
その中で注目したのが、口腔機能向上の取り組みです。
注目した理由は3つです。
- 看護師がいれば算定要件を満たしており現在の体制のままでサービス提供が可能なこと
- 看護師が口腔ケアを計画的に提供することが利用者さんにとっても価値があること
- 国も力を入れており、口腔機能向上加算算定で経営インパクトも期待できること
また、取り組みを検討するにあたって厚労省の資料など調べていく中で、「オーラルフレイルがあると、死亡リスクが2倍になる」というデータもあり、介護現場に携わる身としても口腔の課題が着手されていないことに大きな課題感を感じました。
実際に、利用者さんと接する中で「むせやすい」「飲み込みづらい」「滑舌が悪くなっている」などといったお口に関する課題は多く、これは取り組むべきだと考えました。
一方で、取り掛かるためには2つのハードルがありました。
- 専門家がいないので評価が難しいこと
- 啓発途上の領域のため、利用者さんやケアマネに必要性の客観的説明が必要
この2つのハードルを解消するためにCareWiz トルトに着目しました。
CareWiz トルトはスマホで撮るだけで簡単にAIによる口腔機能の評価ができるので、看護師のみの体制でも十分に口腔機能に対する取り組みの提供ができると思いました。
また、AIによる分析結果がレポートでわかりやすく出てくるので、口腔の取り組みを進めるにあたって利用者さんやご家族、ケアマネに口腔の取り組みの必要性がご理解頂きやすいと感じました。
あおばデイサービスセンターでは、どのようにCareWiz トルトを使っていますか?
あおばデイサービスセンターではCareWiz トルトの歩行分析と口腔分析を利用しています。
特に口腔機能向上加算の算定において口腔分析機能が活躍しました。
3ヶ月に1回の口腔機能の計画書のサイクルに合わせてCareWiz トルトで口腔評価を実施して、口腔機能計画書とセットでCareWiz トルトのコミュニケーションシートを活用することで利用者さんにお口の状態の説明と今後意識してほしいことを伝えています。
また、口腔機能向上のための取り組みの、口腔体操もトルトのおすすめ運動を参考にメニューを組んで、口腔体操の実施をさせていただいています。
CareWiz トルトを導入してどのように変化がありましたか?
1日型のデイを利用する約70名の方の全員に口腔機能向上加算の算定に合意を頂くことができました。
口腔機能向上の取り組みを開始する際には、CareWiz トルトを導入して口腔の取り組みを開始することを全利用者さん・ご家族・ケアマネに連絡をし、その後1人1人に対して口腔の取り組みの必要性やCareWiz トルトを活用することを伝えました。
口腔の取り組みに対して最初はご懸念を示すご利用者さんもいらっしゃいましたが、レポートなどを活用しながら「足腰が弱くなる前に予防で運動をするのと一緒で、お口の動きが悪くなる前に予防でお口の体操をしないと」と説明するとみなさまご理解頂くことができています。
CareWiz トルト導入をきっかけに地元新聞などでも取り上げて頂く機会が増え、記事をきっかけにケアマネが事業所を訪れて頂くことも増えました。
その際にCareWiz トルトを体験頂くことが多いですが、「こんなに手軽にできるんですね」「もっと色々器具をつけたりする必要があると思った」など驚きの声を頂きます。
経営の観点でも口腔加算の算定率が100%となったことで、結果的に、事業所収益が21万円/月*増加という大きな変化を出すことができ法人内でも「何をしたんだ?」と注目をされています。
このことで、よりよいサービス提供のために次なる投資を検討できる状態になりました。
* 320単位/月 ×70名 = 22,400単位/月
- 口腔機能向上加算:
- 150単位/回または160単位/回で、要介護では月2回まで算定可
今後取り組みたいことを教えて下さい。
次世代型のデイサービスを目指して日々運営改善をしています。
足がかりとして実施したCareWiz トルト活用による口腔の取り組みで、嬉しいことに大幅な収益改善も実現できたので、トレーニング機器の導入も検討しています。
こうすることで、「CareWiz トルトで歩行評価でモチベーションを上げる→トレーニング機器で質の高い運動をする→CareWiz トルトで評価→・・」という更なる好循環を生み出すことができると思っています。
また、今回の取り組みをきっかけに「介護DXといえば渓仁会」と言われるような取り組みを増やしていきたいと考えています。
差別化を考えて他社の参入を恐れるよりも、リーダーシップをもって取り組みを共有して、業界を牽引していくことで、業界や地域をより良いものにしていきたいと考えています。
最後に、今後CareWiz トルトを知り合いの方におすすめするとしたら、一番のメリットはなんとお伝えしますか?
「わかりやすく見える化してくれるところ」です。
医療や介護の現場で使われる評価方法は専門的な表現が多く、一般の方には理解しづらいことが多々ありますが、CareWiz トルトは誰でもわかるように見える化してくれます。
たとえば、口腔計画書のフォーマットだけだと、伝える側も受け取る側も何を伝えたいかわかりづらく、伝えるのも理解するのも知識と時間が必要になってしまいます。
一方でCareWiz トルトのコミュニケーションシートがあれば、何が課題でどんなことをするべきかわかりやすい表現でお伝えすることができるので、利用者さんのモチベーションに繋がります。
今後法人内でのCare Wizトルトの展開を考えていますが、法人内だけではなく、少しでも多くの事業所に共有できたら嬉しいです。