研修参加率が23%UP!スタッフ全員の意識改革に成功 | 社会福祉法人吉祥会 介護老人福祉施設寒川ホーム

〒253‐0103 神奈川県高座郡寒川町小谷1-13-5
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副施設長/介護老人福祉施設 管理者
今村さま
CareWiz トルトを使ったリモート面会はご家族やスタッフから大好評
寒川ホームはどのような特徴がある施設ですか?
介護職員の残業ゼロ、有給取得率が85%以上、社会福祉法人ですが何年も黒字経営をしている施設です。介護機器やICTの活用はまだまだ進んでいないのですが、10~70代(平均年齢35歳)と幅広い年齢層のスタッフが在籍しており、スタッフは皆、「まずやってみよう!困る前に動こう!」という精神を持って日々の業務に励んでいます。2年前に会社の理念も変更しており、機械浴をやめ、歩行ができない利用者様も普通浴に入っていただくなど、何事も改革しよう!という施設に生まれ変わっています。「自分たちの施設はこういう施設」という風にスタッフ1人ひとりが説明できるところが自慢です。
年に1回、神奈川県で行われる介護技術発表に毎年出場しており、何度も優秀賞をもらっています。最近では、介護職を能力給に変えたという発表を行い、優秀賞をいただきました。さらには介護ロボット普及委員会においても、委員長として導入が進んでいない施設への講演、社会福祉を目指し入職した方向けに介護や社会福祉の魅力をお話するなど、介護業界を盛り上げるためにさまざまな取り組みを行っています。

CareWiz トルトを導入した背景について教えてください。
勤務時間中に研修を企画して実施していたのにもかかわらず、以前は研修の参加率が非常に悪い(全体の約25%)ことが課題でした。そこで、CareWiz トルトを活用し、好きな時、空いた時間に研修を受けられないかと思ったことが最初のきっかけです。
引継ぎや連絡事項を書面で書くことが多かったのですが、介護の連絡事項というのは、オムツのあて方等、人によって解釈が異なる伝達事項が多く、ひいては「ベッドの右側」と一言に言っても、どこから見て右側なのかがわからないんですよね。そこで、動画で情報を伝えることで、言葉では100%伝わらないことが正確に伝わるのではと思いました。介護現場においてとても大事なことだと思っています。
また、リモート面会にCareWiz トルトが使えるだろうとコロナ禍になる前から思っていました。月1回希望されたご家族に手紙と写真を送っているのですが、1ヶ月分の記録を読み返して手紙にまとめる作業はとても大変な作業です。そこで、CareWiz トルトを使ったリモート面会を取り入れることで、遠方に住んでいて、なかなか会いに来られないご家族も気軽に利用者様の様子を見ることができるようにしました。CareWiz トルトと手紙のいずれかを選択いただいていますが、結果的にインターネットが使えるご家族をはじめ、ほとんどの方々がCareWiz トルトを選択されています。また、CareWiz トルトをスタッフに見せた時に、「こんなに簡単なんだ!」という反応だったこと、介護機器の導入に関しては、コスト面で断念される法人も多いと思いますが、ランニングコストが低コストということも導入を決めた大きなポイントでした。

寒川ホームではCareWiz トルトをどのように使っていますか?
研修やリモート面会以外には、カンファレンスの風景を撮影しています。主にはアクシデント報告書やヒアリハット報告書のカンファレンスを行う際に動画で撮影しておくことで、結論よりむしろ答えを導き出した過程、その対応策を後から見れるようにしています。
寒川ホームでは、1つの建物の中で特養、デイサービス、ショートステイのサービスを提供しており、それぞれスタッフが異なるため、「最近、状態変化があったからこういうところに気をつけて。」とスタッフ同士が動画を使って共有しています。
また、介護ロボットを使うためのコツを共有するためのツールとしてもCareWiz トルトは欠かせません。
ICT、介護機器に抵抗があるスタッフが多くいる中で、漠然とした理由で導入しては成果が出ないと思うんです。全スタッフが参加する会議で、目的をきちんと明確に伝え、「使ってくれたら皆にはこうやって還元する!」としっかり伝え、導入後半年くらいは、通常業務の中にCareWiz トルトを定着させるために、利用者を12~14名くらいのグループに分け、週1回(1日2名の計算)は動画を撮るようにしようとルールづくりをしていました。
利用者の情報を撮る時は、相談員に撮影してもらい、ただし、CareWiz トルトを使うスタッフが一部のスタッフに偏らないよう、必ず誰かと一緒に撮ってねと複数名で対応するようお願いしていました。
また、寒川ホームに入職したスタッフにはCareWiz トルトで研修動画を観てもらっています。そのため、新しく入ったスタッフも入職と同時にCareWiz トルトの存在を認識することができ、指導する側のスタッフの負担も軽減にも寄与していると感じています。

CareWiz トルトを導入してどのような変化がありましたか?
月に2回ほど施設内研修を行っているのですが、CareWiz トルトを導入して以降、研修の参加率が23%上がりました。長年、研修に参加するスタッフに偏りがあり、参加率も一定以上上がらないことを課題に感じていましたが、CareWiz トルトに研修動画をアップするようにしてからは、非常勤スタッフをはじめとする多くのスタッフが研修動画を視聴してくれています。
カンファレンス風景については、ヒアリハットの数が296件(2年前)→631件(昨年)に増加しました。ヒアリハット風景を録画することで、ヒアリハットは決して悪いことではなく、件数が増えないとアクシデントは防げない、という事を動画の中においても伝えることで、アクシデントやヒアリハットに対するスタッフの意識が変わったのだと思います。
また、以前は相談員の席に行って紙の引継ぎを読むために早く出勤しなければなりませんでしたが、CareWiz トルトを導入してからはスタッフの出勤時間が平均して10分くらい遅くなったのも嬉しい変化です。

今後取り組みたいことを教えてください。
医療機関や保守業者等の外部機関ともCareWiz トルトを通じてコミュニケーションを取っていきたいと考えています。協力病院が施設のすぐ近所にあるため、すぐ受診に来てくださいと言われることが多いのですが、いざ受診をしてみると薬だけで終わることも少なくありません。そんな時、CareWiz トルトを使って利用者様のその時の状態を動画で共有し、受診の必要性を判断いただくことで、感染リスクや利用者の負担軽減、人件費削減につながるのではと思っています。
また、CareWiz トルトを使用している他の法人、施設とも繋がることができたら嬉しいです。ケアスタッフは、意外と他の施設の取り組みを知る機会が少ないので、レクリエーション等お互いの施設の良い取り組み、具体的な課題に対する対応の仕方等、情報共有を行うことで、良い刺激になると思っています。利用者の出身地に現在住まわれている他施設の利用者がいた場合、利用者同士の交流なども図ることができるのではと期待しています。

今後CareWiz トルトを知り合いの方におすすめするとしたら、一番のメリットとして何とお伝えしますか?
ICT導入に否定的であったり、どのサービスを導入しようかと悩んでいたりする施設・事業所は、まず操作が簡単なCareWiz トルトを導入することをお勧めします。
その他は、研修や引継ぎ等で残業に人件費がかかっている、異なった内容で情報が伝わりがちであると感じている施設は、是非CareWiz トルトを導入してほしいです。昨今、テレビ面会を導入している施設も多いと思いますが、スタッフの多忙な業務の中で家族と都合を合わせなくてはならず、利用者の体調不良にも左右されてしまうので、利用者の表情が良い時を録画し、好きな時に繰り返し見ることのできるCareWiz トルトを是非活用してほしいです。