リハ専門職以外でも自信を持って機能訓練を実施!2か月で加算算定者が2割増加! | 社会福祉法人平成会 通所介護滑石

スタッフの負担・不安感の軽減、サービスの質の向上、そして成約率アップへ
ユァライフ滑石はどのような特徴がある施設ですか?
私たち、社会福祉法人平成会は「地域と共に福祉社会を支援します」を理念に長崎市と諫早市に介護保険・障害事業、自費事業、配食事業等、計30事業所を展開しています。その他にも現在、1次予防・2次予防の委託事業も実施し、切れ目のない支援を目指し、住み慣れた地域の中で、支援を必要とする高齢者の自己実現に向けサービスをご提供しています。
その中でユァライフ滑石は地域に密着した活動を実現するため、介護が必要となってもご自宅を中心に生活ができるよう皆様の人生を大切に考え支援を行うことを基本とし、その中にある通所介護滑石では「Never give up on your life~私たちはあなたの生活を諦めません~」をケア理念に日々支援をさせて頂いています。

CareWiz トルトを導入した背景について教えてください。
通所介護滑石では、専門職の配置がない中、「利用者様を元気にしたい」という気持ちで、看護師による運動提案や機能訓練の実施をしていました。
そのため、生活課題・身体機能の状態等の分析・評価、運動提案に時間がかかり、実行・介入までの工程がスムーズにいかないことが殆どでした。また、看護師も、運動提案した内容が本当に適正なのかと不安を抱えながら日々支援にあたっているのが現状でありました。
評価に基づいた根拠のあるサービス提供、生活課題を抱えている利用者へすぐに介入できるスピード感、職員の負担・不安感の軽減がCareWiz トルトを導入することで解消できると感じ、導入を判断しました。
また、身体機能の維持・向上のみならず、予防という視点も重要であると捉え、測定記録の蓄積・傾向分析を行うことで、今後予測ケアの実施も可能となり切れ目のない支援ともなりうると法人ビジョンとも繋がり、活用が幅広いと思ったことも導入のきっかけです。
ユァライフ滑石では、どのようにCareWiz トルトを使っていますか?
通所介護滑石では、毎月歩行動画を撮影し、歩行分析を実施しています。
可視化されたコミュニケーションシートを利用者様へフィードバックし、1ヶ月の機能訓練実施の結果としてお渡ししています。その中で利用者様と訓練状況の振り返り、その他生活状況の変化・改善したこと等、モニタリング・再アセスメントを行い、心身機能の「身」のみならず「心」の部分へもアプローチもでき、利用者様のモチベーション維持と向上が図れています。
また、機能訓練開始時と見直し時期にはコミュニケーションシートやその他のデータも踏まえ、サービス内容の方針を決めるカンファレンスでも活用しています。
身体機能の向上と同時に、口腔・栄養に関するアプローチも必要不可欠であり、法人内の多職種との連携を図る手段としてCareWiz トルトの動画共有を活用しています。
口腔に関しては、本格的な運用はできていませんが、試験的に歯科衛生士に口腔ケアの動画共有、フラッシング等の指導をして頂き利用者様へフィードバックを行っています。栄養面においては、管理栄養士が1週間分の10食品群チェックシートと献立から摂取栄養量の計算、栄養バランスの評価、アドバイスを利用者様へフィードバックを行っています。事例として、利用者様の栄養に対する意識・意欲向上へも繋がり、ご自宅での調理、ご自身での買い物へ繋がった方もいました。
口腔・栄養・運動の効果を更に立証されることを目的にInBodyの数値も活用し、サービスの質の向上を図ることができました。

CareWiz トルトを導入してどのように変化がありましたか?
CareWiz トルトのコミュニケーションシートをケアマネへフィードバックすることで、「訪問時に最近元気になったなと思っていましたが、こんな取り組みをされていたからなんですね」とのお声を頂きました。
ご家族様より「デイサービスはこんなこともしてくれるんですね」とのお声やご利用者様からは「これこれ、こんなことをしたかったとよ。」と評価が可視化できることでサービス提供の内容が更にわかりやすいものになったと実感しています。また、コミュニケーションシートで評価結果が可視化され、運動成果を利用者様が体感できたことで、自信がつき、モチベーション向上が図れ、活動・参加の範囲が広がっている利用者様もいらっしゃいます。
同時にスタッフも可視化された結果を見ることで、ケアの成果を測れる指標ができモチベーション向上が図れました。CareWiz トルト導入までは「忙しいからできない」だったのが、今では「どうやったらできる」という意識に変化しました。
利用者様との関わりにも変化が生じており、動作において、「もっとこんなことができる可能性があるのではないか」、普段の会話から「こんなことを昔趣味でされていて今もしたいと思っている」「こんなことが理由でしたいことができないと困っている」と導入前と同じ時間を関わっているものの、気づきの視点が向上したと感じています。
「もっと多くの方々に元気になってほしい」という気持ちが更に加速し、導入前と比較し、個別機能訓練の加算算定率が導入2ヶ月で約20%増加しました。また、「導入5ヶ月で全利用者へ個別機能訓練の実施」を目標にチーム一丸となり進めていくという、チーム力の向上も図れたと感じています。

今後取り組みたいことを教えて下さい。
歩行分析を用いて、福祉用具事業所と連携を図り、利用者様の状態に合わせた福祉用具の提案、歩行時の最適な介助方法の確立と統一、また、長崎は坂の街、サービス提供内で活動動作の改善を図ったとしても玄関から歩道までに階段や坂道があるという課題が残ることが多くあります。CareWiz トルトを活用し、一定条件化で評価を行い、改善を図れる訓練内容の構築を図っていきたいと考えています。

動画共通機能においては、更に管理栄養士との連携強化、今後は医療、歯科衛生士、理学療法士等との連携を行い、様々な専門的見地より多職種協働で利用者様へのアプローチができように体制整備を図っていきたいと考えています。
また、利用者様のケア方法をご家族様や関連するサービス事業所へ情報提供を行い、事業所内のケア統一ではなく、利用者様を中心としたケアの統一を図れるように発信をしていきたいと考えています。ADL、IADLの維持・向上は当然として、その先のQOLの向上を念頭にケアに活かしていきたいと思います。
更には、ケアの基本となる技術的指導や業務マニュアルにおいても、動画共有を用いて効率的に実施を行い、いつでもどこでも振り返りができることも目標に活用の幅を広げていきたいと思っています。
今後CareWiz トルトを知り合いの方におすすめするとしたら、一番のメリットはなんとお伝えしますか?
CareWiz トルト導入して間もないですが、一番は専門職の配置がなくても、分析・評価、実行・介入がスムーズに行えることです。今まで何時間もかけていた業務がほんの数分で完了することで、スタッフの負担・不安感の軽減、サービスの質の向上を図ることができました。
また、コミュニケーションシートを用いた利用者様・ご家族様、ケアマネへのフィードバックを行うことで体験利用からの成約率アップも図れると推測しています。
スタッフも可視化された結果を見ることで、ケアの成果を測れる指標ができモチベーション向上、達成感と遣り甲斐を感じることができました。
満足度の高いサービスの提供により利用者満足度の向上、成果が見えるサービスの提供により職員満足度の向上が図れ、新規利用者の増加やスタッフの離職率低下にも繋がっていくと考えています。また、サービス内容を地域へ発信することで、地域住民の方々の安心できる事業所になり、同じ志を持った方々の入職もできるのではないかという期待も持っています。