完全に置き換えるのではなく、必要なところだけAIに任せる。 | トヨタ自動車健康保険組合 老人保健施設ジョイステイ

利用者様に想いを届けるために、CareWiz トルトを利用しています。
老人保健施設ジョイステイはどのような特徴がある法人/施設ですか?
愛知県豊田市にある老人保健施設の通所リハビリテーション(以降、デイケア)です。
当デイケアでは利用者様の意向に沿った具体的な目標を掲げ、リハビリ専門職が個々に関わりながら、身体機能・動作能力の向上を図り、在宅生活へ繋がるよう利用中も生活リハビリを実施していただく等、多職種協同で取り組んでいます。
またご利用者さま・ご家族及びケアマネジャー・他事業所と情報共有するためにリハビリテーション会議を実施し、PDCAを回しながらリハビリテーションの質の向上を図っています。

CareWiz トルトを導入した背景について教えてください。
これまでの評価は、握力・立ち上がりテスト・10m歩行など6項目と多く、一人あたりの時間も30分程度とかなり時間が必要でした。
職員の作業効率とご利用者さまの負担軽減ができないかと悩んでいたところで、CareWiz CareWiz トルトの歩行分析を知ったことが導入のキッカケです。
今ではCareWiz トルトによって、歩行状態の把握にかかる時間と評価結果の資料作成を格段に短縮できています。そこに利用者様ごとに必要な従来評価も併せながら状態を確認しています。
完全にやめる・変えるのではなく、今までのやり方にAI分析を組み合わせることで、どちらの良いところも活用できています。
老人保健施設ジョイステイではCareWiz トルトをどのように使っていますか?
主に要支援の方を対象に歩行分析を活用しています。
3ヶ月に一度の検査測定では、CareWiz トルトを使うことで以前のデータと比較しながらご利用者さまの歩行状態が確認できるようになりました。
要介護の方でも、歩行に目標や課題があるご利用者さまにはCareWiz トルトの歩行分析を積極的に活用しています。
ご利用者さまへは現在の歩行状態について分析結果を見ながらお話しした後、その結果に伴ったおすすめの運動も資料として提示できることが嬉しいです。
歩行評価の場面だけでなく、CareWiz トルトでの分析を基に訓練プログラムの見直し、動作の指導が行えています。また、自宅での運動にもCareWiz トルトでのおすすめ運動を提案したり、普段の生活の中にも取り入れられるような工夫や、気を付けて欲しいポイントなどを一緒にお話しできています。
CareWiz トルトを導入してどのような変化がありましたか?
ご利用者さまの中に身体に痛みがあって歩行バランスが偏ってしまっている方がいました。その方は自分の歩行に偏りがあることをなんとなくは理解していたものの、CareWiz トルトの分析でハッキリと左右のバランスの乱れが数字で出たことにより、自分の歩行状態の認識が改まった様子でした。きちんと認識していただいたおかげでフィードバックを受け入れてくださり、その後、状態に合ったおすすめの運動をしていく中で、その方の歩行の左右差はほとんどなくなりました。
デイケアに通うご利用者さまにとって移動、特に歩行に対するニーズは高く、リハビリの目標に掲げるご利用者さまも多くみえます。動作の変化や評価などをフィードバックすることは重要ですが、言葉だけで伝えることに難しさも感じていましたので、レポートがあることで簡便に伝わるツールとしてCareWiz トルトは貢献してくれています。
業務改善に与えた影響で一番大きいと感じることは、評価にかかる時間の短縮ができたことです。評価に時間を削減できたことで、個別リハビリにかけられる時間や、ご利用者さまとのコミュニケーションも増えました。また、対象者を拡大しているリハビリ会議の時間確保など様々な業務改善につながりました。
AIにできる仕事はCareWiz トルトに任せて、人でしかできない仕事の質を高めていく。それによって、ご利用者さまにとっても施設にとっても良い環境作りを目指しています。
今後取り組みたいことを教えてください。
介護保険法改正後に取り入れることになったリハビリ会議においては、文面だけでの報告ではなく、数値やグラフなどの画像、歩行動画なども交えて、ご家族やケアマネジャーなど外部関係者との情報共有を密にしていきたいと考えています。
外部関係者の方との連携において、ご利用者さまの状態を分かりやすく伝えることを心掛けています。これからも連携機会が増えていく中で、CareWiz トルトの存在を頼りにしています。
今後CareWiz トルトを知り合いの方におすすめするとしたら、一番のメリットはなんとお伝えしますか?
リハビリなど介護予防事業を行う上で、これまでは評価に時間がかかっていました。
同じように業務改善を考えていらっしゃる施設の方など、活用いただけるのではと思います。
これからはエビデンスに基づいた介護が重要となってきます。その為にはご利用者さまのリハビリ前後の状態を数値化することが非常に大切です。CareWiz トルトでは簡単に数値化及び可視化してもらえる点が一番のメリットであると感じています。