退院調整時の情報共有でご家族の納得感と地域からの高評価を得ることに成功! | 株式会社北全 ホクゼン・アメニティ・サービス

新しい時代に沿う強力なツールを見つけました
株式会社北全はどのような特徴がある法人ですか?
1960年創業の会社ですが、時代のニーズに合わせて2000年に福祉用具貸与事業を開始しました。本社は神奈川県横浜市の港湾エリアにあり、福祉用具貸与事業所は1箇所、居宅介護支援事業所を横浜市内に4カ所展開しています。
創業当初は船舶事業、その後に建設事業を実施していたため、福祉用具と住宅改修を組み合わせて提案できることを強みとしています。今後は介護保険だけでなく、快適かつ転倒しない住環境づくりを組み合わせた1つのブランドを作っていきたいと考えており、それらを更に後押しするために「なぜこれが転倒しない住環境なのか」しっかり”エビデンスに基づいた科学的介護の実践”×”元々の事業所の強みを活かす”ことのできる会社にしていきたいと考えています。
CareWiz トルトを導入した背景について教えてください。
当初から売上、ご利用者様数ともに少しずつ増えてはいましたが、期待したスピード感では伸びず、地域におけるシェア率の広がり、新しいチャレンジがなかなかできないということを課題に感じていました。さらに神奈川県は福祉用具事業所数が多く、特に近年は競争の激化が進んだこと、また、科学的介護データベースLIFEのリリースがあったりと、エビデンスのある介護サービスの展開が求められており、他社との差別化は急務でした。
そこで、①営業のレベルアップ、②事業所のブランディング、③付加価値の創造、この3つの柱を掲げ、実践するためには強力なツールが必要と考えるようになりました。展示会や各種セミナーに参加し、軸となるツールを探していましたが、特別なデバイスが必要であったり、リハビリ専門職や入所施設がターゲットで福祉用具専門相談員にとっては使い勝手が悪かったり、また、導入・ランニングコストが高いものばかりでした。そんな中、株式会社エクサホームケアのセミナーに参加し、タブレットひとつあればすぐに導入ができるため新しい機器の購入は不要、さらに操作もサポートも非常に簡単であり、その場ですぐにレポート結果を見ることのできるCareWiz トルトに出会いました。これならご利用者様も事業所様もすぐに受け入れてくれるのではと思い、セミナーの終了を待たずにすぐに問い合わせをし、即トライアルの申込をしたのを覚えています。
トライアル期間中、地域のケアマネに対してヒアリングをしたところ、歩行状態を解析しながら福祉用具を選定することについてかなり好意的な意見が多数あったこと、ケアマネから「今後はこういうのが絶対必要だよね。」と言われたことで、これは使える!と確信に変わりました。
CareWiz トルトと出会った当初はイメージを持っていなかったのですが、地域包括支援センターのイベントで使用できることを知り、地場で力を入れている当社としては、地域包括支援センターの評価を高める可能性があることは非常に魅力を感じました。「これは求めていたサービスの付加価値を高めることができ、差別化要素になり得る!」と判断し、本格的に導入を決めました。
株式会社北全ではCareWiz トルトをどのように使っていますか?
CareWiz トルトを導入してから1年4ヶ月程経ちますが、導入してまず行ったことは従業員向けの社内研修でした。その研修では、実際の使い方を説明するだけでなく、職員同士が撮影し合ったりと楽しみながら使い方を理解してもらうことを意識しました。当社では、事務職員も含め職員全員でCareWiz トルトを使っています。
次に、ケアマネや地域包括支援センター等が魅力に感じてくれるよう科学的根拠を持った取り組みであることを記載したチラシを作り、地域包括支援センターを中心に、積極的にアピールを行いました。
実践例としては、入院中の新規ご利用者様で退院後に歩行器を利用して外出を希望されている方や、骨折から回復後、なかなか自信を持てないご利用者様など、モニタリング訪問時に歩行分析を実施しています。入院中のご利用者様に関しては、コロナ禍でご家族様はじめ、院内に入れない関係者が多い中、福祉用具事業者である当社は用具を持ってご本人様に会うことができたケースでは、CareWiz トルトの分析結果や動画をもとに情報共有を実施し、ご家族様やケアマネからは大変喜んでもらえます。
また、地域包括支援センターには企画書を持ってイベント開催の提案を行い、要介護認定を受けていない地域住民を対象としたサロンイベントにて介護保険制度説明、歩行器や杖等、福祉用具福祉用具の使い方説明・体験とセットで歩行分析を実施しています。5人ずつくらいのブースに分けて歩行の撮影を行い、別のブースでは説明や体験をしていただくなどローテーションでうまくその場を回しています。お互いのレポ―トを見せ合いながらわいわい盛り上がり、今はお元気な方でもCareWiz トルトの歩行分析をきっかけに今後起こりうるリスクを伝えることができるので、福祉用具の説明・体験や体操を取り入れることで非常に充実したイベントの実施ができるようになりました。
CareWiz トルトを導入してどのような変化がありましたか?
身体状況は改善したものの、なかなか自信が持てないご利用者様へCareWiz トルトの分析結果をもとに、「しっかり歩けていますよ、ゆっくり歩けば大丈夫です。」と褒めながら声掛けをしたことで、その方の自信に繋がり、また、おすすめ運動も併せてご提案したことでとても喜んでいただけました。
地域包括支援センターとのイベント開催については、地域包括支援センターに在籍するケアマネ以外の職種、特に保健師など他のスタッフとの接点をつくることができ、顔見知りが増えたことで距離が縮まり、営業の訪問がしやすくなりました。イベント提案、イベント実施以前と比べて、新規の相談件数が増えたことも効果の1つです。
CareWiz トルトは、レポ―トと動画を活用することができるので、ご利用者様の状況がわかりやすいとケアマネからの評価も上がっていると感じています。また、事業所として客観的評価をする仕組み、取り組みそのものについても高い評価を得ることができました。
対ご利用者様、ご家族様に関しては、歩行分析の結果をもとに手すりの必要性を提案することで、「やっぱり手すりが必要だね。」と言っていただけるようになり、コミュニケーションが取りやすく、納得感のある提案ができるようになりました。ダメ出しではなく、あくまで「褒める」ことを意識することで、ご利用者様自身のモチベーションアップにも繋がっていると感じています。
退院調整の際の認識合わせ、訪問リハビリの評価を定量的に後押しできる点から、ご家族様も納得しやすいため、病院や周りの介護事業者のセラピストからも高評価をいただいています。
今後取り組みたいことを教えてください。
今まではアセスメントの定性的なインプットから経験や知識を基にプランが構築されることが多かったと思いますが、今後は定量的な評価結果を基に正しく事実・事象を捉え、根拠を持ちながら、ベストな答えを導き出す力が求められると考えています。
そのためには、まだまだスタッフの活用レベルにばらつきがあるため、すべてのスタッフが活用できるよう社内のイベントを充実させつつ、苦手意識のある社員も社外のイベントに積極的に参加してもらう予定です。そして、その過程において、データの読み方・解釈の仕方をトレーニングできればと考えています。
また、動画を共有できる機能を活用してスタッフ同士でのコミュニケーションツールとして活用していくとともに、ケアマネジャー様との共有のためのツールとしても活用していきたいと考えています。
今後CareWiz トルトを知り合いの方におすすめするとしたら、一番のメリットとして何とお伝えしますか?
CareWiz トルト導入時は、従業員から「またなんか仕事増やすの!?」と警戒されたり、実際にモバイル機器の操作が苦手なスタッフへの浸透に苦慮したりすることもあるかもしれませんが、
操作方法は簡単なので、全スタッフが習熟するまでには3ヶ月かからないのではと思います。社内スタッフ間で撮影を楽しみながら操作理解を深め、若手が率先して活用を推進することで社内の雰囲気を作っていくことをお勧めします。
CareWiz トルトは、当社が掲げている以下3点が実現できるツールだと思っています。
① 営業のレベルアップ
営業ツールとして活用することができ、当社がケアマネの選択肢に加わっていることを実感
② 事業所のブランディング
先端の取り組みを実施している事業所としてアピールすることができ、ブランド力向上に寄与
③ 付加価値の創造
提案の質の向上や多職種連携の推進、利用者とのコミュニケーションに付加価値が生まれた
ただし、ツールはあくまでもツールで、どう使うかが非常に大事だと思うので、私達ももっともっとCareWiz トルトの活用を推進すべく引き続き精進していくつもりです。CareWiz トルトを使う事業者が増えていくとコミュニティも広がっていくと思うので、是非皆でCareWiz トルトを使いこなしていきましょう!